シロアリ駆除や予防を自分でできないかとお思いの方は多いと思います。

最近はDIYがブームで、ホームセンターにも市販の殺虫スプレーやベイト剤が販売されています。

そこで今回は

  • シロアリ駆除や予防は自分でできるのか?
  • についてご説明します。

    この記事がご自身でシロアリ駆除をやるべきかを判断するために役に立てればと思います。

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    シロアリ駆除・予防は自分でできるのか?

    シロアリ駆除とはすでに家の中に侵入しているシロアリを駆除する作業のことです。

    シロアリ予防とは、今後シロアリが家に侵入しないように未然に対策を行うことです。

    シロアリ駆除や予防は自分でできるのか?

    ・・・といっても、人それぞれで持っている知識や技量は違います。

    そこで、シロアリ駆除を自分でできるのかを判断するために、シロアリ駆除を行うまでに必要な準備が自分でできるかを確認すると良いでしょう。

    シロアリ駆除や予防を行う為には必要な準備があり、作業を行う以前に準備ができなければ駆除や予防はできないからです。

    シロアリ駆除とシロアリ予防について、それぞれ説明します。

    シロアリ駆除を自分で行うまでの流れ

    シロアリ駆除を自分で行う前には、最低限4つのことを確認する必要があります。

    この確認を行わずに行き当たりばったりで薬剤散布を行うと、駆除に失敗してシロアリ被害が拡大してしまいます。

    シロアリ駆除のDIYの確認事項

    シロアリ駆除のDIYを行う前の4つの確認について説明します。

    1.家の構造を把握する
    シロアリ駆除のDIY
    まずは、家の間取りを確認しましょう。
    水廻りや土間の位置、床下の侵入できない場所や確認・処理ができない場所がないかを把握します。また、雨漏りや水漏れなどシロアリの侵入原因がないかもチェックします。
    2.シロアリの侵入経路を把握する
    シロアリ駆除を自分で
    床下に入ってシロアリが侵入している道を把握します。また床下から確認できない場所から侵入していないかも確認します。
    3.被害範囲を把握する
    天井裏シロアリ調査蟻道
    駆除を行う前に、シロアリの被害範囲を想定しておきましょう。
    4.シロアリの種類を特定する
    天井裏シロアリ分巣
    シロアリは、種類によって生態の特徴が異なり、被害範囲や駆除方法も変わります。シロアリ駆除を行うには、シロアリの種類を特定する必要があります。

    駆除の方法を考える

    駆除の方法を考える

    シロアリ駆除の事前確認ができたら、どのように駆除を行うのかを検討します。

    しかし、この4つの事前確認が自分でできない方は、自分でシロアリ駆除を行うことはやめましょう。シロアリの専門業者に依頼をしてください。

    自分で「構造」「経路」「範囲」「種類」の4点の把握ができ、自信のある方は自分でシロアリ駆除に挑戦されてみるのも良いかと思います。(※お勧めはしてません)

    但し、シロアリ駆除は薬剤を散布すれば駆除できるというものではなく、シロアリの生態や通り道、使用する薬剤の特徴などを考えて処理を行わなければいけません。駆除に失敗した場合は、被害が拡大して逆に駆除や修復に必要な費用が高くなったりと、再発の場合のリスクは理解されてください。

    シロアリ駆除のDIYは情報サイトの信頼性に注意しましょう!
    まとめサイトやシロアリ駆除業者でない紹介業者による情報サイトがシロアリ駆除のDIYを解説しています。DIYは駆除経験のないライターによる情報を参考にすることはお勧めできません。例えば、ベイト工法についてです。固定の巣から建物に侵入をしてくるイエシロアリに対してベイト工法は有効ですが、固定の巣を持たないヤマトシロアリ対してベイト工法は有効とは言えず、家の被害状況によっては費用と時間の無駄になります。購入する市販のベイト剤も安くはありません。使用方法が違えば、無駄な材料を購入するだけでなく、その間に被害が拡大してしまう可能性があります。実際にネット情報を参考にして安易にDIYを行ったけども駆除ができずに専門業者に依頼する方は多いのです。シロアリ駆除を自分で行う時は、ちゃんとした情報を参考にしましょう。

    プロがシロアリ予防を行うまでの流れ

    ここからはシロアリ予防についてです。
    専門家がシロアリ予防を行う時には、最低限4つのことを確認します。

    シロアリ予防を行う前の確認事項

    1.家の構造・間取りを把握する

    建物の全体像を把握します。同時に雨漏りや水漏れがないかもチェックします。

    2.シロアリの侵入がないかを確認する

    シロアリ予防工事を行う前は、シロアリの侵入がないかを確認します。

    シロアリの侵入があった場合は、駆除の方法を考える必要があります。

    3.床下から処理ができない場所を確認する

    柱、袖壁、土間など床下から確認・処理ができない場所を把握します。

    4.シロアリの侵入しやすい場所を想定する

    経年と共に生じる亀裂などの隙間や建物の構造を把握し、被害現場の事例からシロアリの侵入リスクが高い場所を想定します。

    シロアリ対策を検討する

    シロアリ対策を検討する width=
    家の全体像を把握しましたら、地域特性やお住まいの方の意向を踏まえたシロアリ対策を検討します。

    イエシロアリ被害の多い地域の方は専門の業者に任せましょう!
    この情報サイトをご覧の方は、経済的に安くなる方法を考えて「自分でできるなら・・」とシロアリ予防のDIYについて調べているところだと思います。
    シロアリ被害のない状況の予防対策は自分で行うこともできますが、沢山のシロアリ被害現場を経験している専門家が行う予防施工と初めて行う人の予防施工では当然精度が違います。
    できるだけ安く済ませたい方や悪質な業者に騙されたくないという方は、自分で予防対策を行うのも一つの方法だと思います。中立な立場からDIYを考えている方へアドバイスさせていただくと、お住まいの地域のシロアリ被害の特徴で判断することが賢明な選択です。理由は、比較的被害の速さが穏やかなシロアリしか生息していない地域の場合、自分でシロアリ予防対策を行った後、仮にシロアリ被害に遭ったとしても、早期発見により被害が限定的で軽微であれば、その後、シロアリ専門の業者の駆除費用だけで済みます。
    しかし、床下以外の一か所の侵入経路から大きな被害につながるイエシロアリの場合では、駆除や修復にかかる費用を考えると経済的であるとは言えません。その為、建築に詳しく手先が器用で自信のある方でもお住まいの地域のシロアリ被害の特徴で判断をする方が賢明なのです。イエシロアリ被害の多い地域にお住まいの方は、専門の業者に予防工事を依頼することをお勧めします。

    シロアリ駆除の方法

    木部処理
    木部穿孔注入処理
    蟻害箇所へ殺蟻を目的として行う場合とシロアリ被害の可能性が高い場所への予防対策を目的として行う場合があります。
    土壌処理
    土壌処理
    地中からのシロアリの侵入を予防するために最も重要な工程です。

    土間の土壌処理
    土壌処理
    床下から処理ができない場所もコンクリートスラブを貫通させるなどによって処理を行います。

    壁内処理
    壁内処理
    在来式浴室や床下から処理ができない、その他蟻害により必要な箇所に対しての壁内に薬剤を注入・吹付する処理です。
    ベイト工法
    ベイト工法(地上設置型)
    蟻道や蟻害箇所へベイト剤を直接設置して駆除を行う方法です。
    ベイト工法セントリコン
    ベイト工法(地中埋設型)
    シロアリの通り道を想定して地中にベイト剤を埋設し駆除を行う方法です。
    建物の周囲に概ね3m間隔でベイト剤を埋設してシロアリを予防する方法もあります。(維持管理型ベイト工法)

    シロアリ駆除・予防に必要なこと

    白蟻駆除を確実に行うには「白蟻の生態に関する知識」と「建物に関する知識」、「木材、薬剤に関する知識」そして「白蟻被害現場、駆除の現場経験」が必要です。特に、様々な被害現場のケースを知っていることが重要になります。
    白蟻の被害現場の経験に乏しい業者が予防施工を実施した場合、任せられた建物が置かれた状況と他の被害現場の事例とを照らし合わせて施工方法を検討して処理を行うことができませんので、ただ薬剤を撒くだけの自己満足の工事にもなりかねません。
    白蟻工事は適所に薬剤を注入・散布処理する必要があります。
    シロアリ駆除・予防を業者に任せる場合は、シロアリ専門の業者に依頼をしましょう。

    まとめ

    シロアリ駆除もシロアリ予防も共通して言えるのは、初めに全体像を把握し、どのように駆除・予防を行うのか計画を立て、作業を実行することです。

    (防除精度の高さは別として)自分でシロアリ駆除・予防ができるかを判断するには、最低限、自分で家の状況を把握できるかが、簡単な判断基準になります。

    とにかく、行き当たりばったりはNGということです。