「大量の羽アリが発生しているけど、どうしたらいい?」
「部屋でテレビを見ていると、突然、大量の羽アリが発生して家中を飛び回っている・・」
「夕方、仕事から家に帰ると大量の羽アリの死骸が・・」
羽アリが大量発生しても、
安易に羽アリに殺虫スプレーを撒いてはいけません。
まずは落ち着いて、この記事を読んで羽アリについて知ってくださいね。
羽アリが大量に発生する原因
今この記事をご覧の方は羽アリが大量に発生してお困りだと思います。
実は、羽アリが大量に発生する原因は、シロアリやクロアリが家に営巣していることが考えられます。シロアリやクロアリは床下などから建物に侵入して、柱や壁の中など人の家に棲んでしまうことがあるのです。
突然、羽アリが一斉に現れるのは、
シロアリやクロアリの巣が発達して大きくなると、巣の構成員の一部が、1年のある時期が来ると新しい巣を作るために羽を生やして飛び立つためです。
羽アリの大量発生はシロアリ・クロアリの営巣の可能性
例えば、シロアリが住宅に侵入している場合、上の写真のように壁や枠木などに小さな孔を作って、突然、大量の羽アリが一斉に飛び出してくることがあります。
羽アリの発生がシロアリ被害が原因の時は、家の床の下に入ると、ほとんどの場合で基礎や束などにはシロアリが作った蟻道(ぎどう)と呼ばれる通り道が確認できます。
蟻道の内部はトンネル状になっておりシロアリが地中の巣と家の柱などの木材とを行き来しています。
シロアリは木材の成分を栄養として生きており、巣の中心で生殖活動をしている「女王・王」を中心として数万頭以上の大家族で生活をしている生き物です。女王・王の子が増えて巣が大きくなると、女王・王となれるニンフ階級のシロアリは一年のある時期になると羽を生やして飛び立ち、辿り着いた場所で新しい巣を作ろうとします。
シロアリは自然界の中では枯れ木や倒木を餌にして生活をしていますが、誤って人間の住む家を餌場を思って営巣し、巣が成長して巣別れした
これが、一般にシロアリ被害によって羽アリが大量発生する原因です。
羽アリ大量発生時の正しい対応とその理由
羽アリが大量に発生すると、つい殺虫スプレーを撒いてしまいがちですが、
殺虫スプレーの散布はかえって状況を悪化させてしまうことがあります。
羽アリの大量発生時には原因があり、その原因に応じた対応があります。
次は、羽アリ大量発生時の正しい対応とその理由についてお伝えします。
羽アリが大量発生した時の正しい初期対応
まずは、羽アリが大量に発生した時の正しい初期対応について結論からお伝えします。
1、初めにシロアリかクロアリかを見分けましょう。
シロアリの羽アリは胴体が寸胴で4枚の羽の大きさが同じ。羽を落とします。
参考:羽アリがシロアリかどうかの見分け方
2、シロアリならシロアリ調査の依頼
シロアリは家の柱や土台を食べます。
羽アリがシロアリなら早めに専門の業者にシロアリ調査を依頼して対策を提案してもらいましょう。
参考:胴体にクビレがあるクロアリの羽アリの方はこちら
3、「業者が来るまで待つ」・・羽アリが出てくる場所に殺虫剤は撒かない
殺虫スプレーや熱湯は×。業者が来るまでの間、羽アリが気になる方は、
・羽アリが出てきている場所(穴)を透明のポリ袋で覆う
・掃除機で吸い取る
など行ってください。
羽アリは種類によって駆除方法も変ります
ここからは少し詳しく説明します。
初めにシロアリかクロアリかを見分ける理由は、
羽アリにも種類があり、羽アリの種類と発生原因によって対処法が変わるからです。
一般に、羽アリが飛び立つ時期は種類によって変わります。
羽アリの発生時期
例えば、
3月頃からゴールデンウィークにかけて
春の昼間に発生する黒っぽい羽アリは、ヤマトシロアリが考えられます。
参考:ヤマトシロアリの羽アリについて
5月下旬から7月にかけて
梅雨の夜中に発生する茶色い羽アリはイエシロアリが考えられます。
参考:イエシロアリの羽アリについて
3月から11月にかけてはクロアリ(蟻)の羽アリが発生します。
参考:クロアリの羽アリの対処について
このように、羽アリにも種類があり、その種類によって駆除方法が違いますので注意してください。
シロアリとクロアリ、名前は似ていますが、両者は違う仲間で、シロアリは蟻ではありません。クロアリは蜂の仲間で糖質やたんぱく質を栄養としていますが、シロアリはゴキブリと近縁関係にあり木の成分(セルロース)を栄養として家を食べることがあります。
シロアリ被害が原因で羽アリが発生している場合は、シロアリの駆除が必要です。
もしも家の中で大量の羽アリが発生して、羽アリの羽が落ちているなら、シロアリによる被害が発生原因と考えられます。早めに専門業者に相談してください。
羽アリの放置はシロアリ被害が進行する危険がある
シロアリ被害を長年放置しておくと、下の写真のように木材の内部が空洞化して建物の強度低下につながります。
この写真で分かるように、羽アリの原因がシロアリ被害であれば、それ以上に被害が進まないようにできるだけ早くシロアリを駆除をしなければいけません。
ところが、残念なことに、羽アリの大量発生の原因であるシロアリ被害は、殺虫スプレーでは完全に駆除できません。殺虫スプレーで駆除できるのは、その部分だけです。数万頭以上で生活を営むシロアリは、殺虫スプレーが撒かれた場所を避けて四方八方に新たな道を作って食害を進めていきます。
つまり、殺虫スプレーを撒くとシロアリ被害が拡大してしまう可能性があります。
シロアリは時間と共に食害を進め、駆除を失敗すると被害が拡大してしまう、
これが、羽アリがシロアリなら早めに専門の業者にシロアリ調査を依頼して対策を提案してもらう必要がある理由です。
羽アリが大量発生したら原因を特定して適切な対応を行いましょう。
梅雨の茶色い羽アリの大量発生でお困りの方は以下の業者に無料相談できます。
九州・山口地方の方
福岡県 大分県 佐賀県(一部) 山口県(一部)
関西の方
プロが行うシロアリの羽アリ駆除方法
シロアリの羽アリを駆除するために、シロアリ駆除の専門家はどのようにして駆除を行っているのかをお伝えしますので、参考にされてください。
4~5月に黒っぽい羽アリの大量発生
3月頃からゴールデンウィークにかけては、ヤマトシロアリの羽アリの群飛(ぐんび)時期です。
こちらのお宅様では、毎年ゴールデンウィーク頃になると、羽アリが大量に発生されていました。
原因は、主に床下に営巣するヤマトシロアリによる住宅被害でしたが、雨漏りが原因で2階にまでシロアリ被害が及んでいました。
ヤマトシロアリは、小数の職蟻からコロニー(巣)を再生させることができますので、ヤマトシロアリの羽アリを駆除するには、シロアリが加害している場所を特定することが重要になります。
詳しく見る
梅雨になると茶色い羽アリが大量発生する
毎年、梅雨になると茶色い羽アリが大量に発生されておられたところ、
ご相談頂き駆除を行いました。
以前に、シロアリ駆除の見積もりをとったことがあったようですが、
その時は、予算が合わずにそのままにされていたとのことでした。
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シロアリの羽アリを駆除するまでの4つの準備
羽アリ駆除には準備が重要です。
実際に駆除作業を行う前の準備ができなければシロアリの羽アリ駆除はできません。
シロアリの羽アリ駆除には4つの準備があります。
(1)家の造りを把握する
(2)侵入経路を特定する
シロアリの侵入経路を特定する必要があります。
侵入経路の特定のためには床下に入る必要があります。シロアリはほとんどの場合が、地中から基礎の立ち上がりなどに通り道を作って上がってくるからです。
(3)家に侵入しているシロアリの種類を特定する
羽アリの種類は群飛時期や色で区別できますが、家に侵入しているシロアリは家の中で見た羽アリの種類のシロアリとは限りません。
家の中で見た羽アリは外から飛来してきた羽アリで、家に侵入しているシロアリは他のシロアリの種類ということがあります。また、2種類のシロアリが侵入しているケースもあります。つまり、シロアリ調査では、家の中で見た羽アリのシロアリの種類ではなく、「家に侵入してるシロアリは何なのか」に注意します。
(4)被害範囲を把握する
シロアリの種類と侵入経路を特定したら被害の範囲を想定し把握します。
□シロアリの侵入経路はどこか、
□シロアリの種類はなにか
□床下から確認・作業できない場所はないか
□被害の範囲はどれくらいか
シロアリを駆除するためには、4つの確認が必要です。
シロアリ駆除について
シロアリを駆除するために「シロアリの種類」「侵入経路」「被害範囲」「家の構造」の4つをチェックして全体の状況が把握ができたら、どのように駆除を行うのかの計画を立てます。
ヤマトシロアリを駆除する
ヤマトシロアリは職蟻による階級分化能力から少数の個体の生き残りでもコロニーを再生する力があり、加害場所自体が営巣とも言われます。従って、加害場所を特定した細かな処理が必要となります。木工ドリルで土台や柱などを穿孔をして薬剤を注入していきます。
イエシロアリを駆除する
固定の巣を持つイエシロアリは、コロニーの駆除を行うことが一番望ましいため、ベイト工法による駆除がお勧めです。
ベイト工法による駆除の工期は、夏場の着工で、駆除完了まで3カ月前後が目安ですが、
殺虫剤の散布等によってシロアリが警戒状態の場合や巣の規模が大きいときは、それ以上の工期がかかることがあります。
事例を見る
冒頭で羽アリの発生原因についてお伝えした通り、羽アリは、同じ巣に住むシロアリの数が増えたため、一部のシロアリが新たな場所で繁殖をするために羽を生やして飛んでいます。
したがって、羽アリの大量発生の原因がシロアリの侵入(被害)の場合は、家の中にいる数万匹以上のシロアリを完全に駆除する必要があります。
これまで紹介した通り、シロアリの完全駆除には「シロアリの種類」「侵入経路」「被害範囲」「家の構造」の4つを把握して、どのようにシロアリを駆除するのかを検討します。
シロアリ駆除は、シロアリの生態だけでなく建物や薬剤の知識や現場経験が必要で、普通の方が自分でシロアリを駆除を成功させることは難しいです。
羽アリが大量に発生した場合は、専門業者へ早めの相談をお勧めします。
当サイトでも羽アリ大量発生の相談も行っていますので、ご利用されてください。
※品質確保のため、業者紹介は一部地域に限定しています。ご了承ください。
※シロアリ業者選びはネットの口コミや仲介業者に注意しましょう。詳しくはコチラ
羽アリの大量発生を解決する駆除業者の選び方
羽アリ駆除は、やみくもに駆除剤を散布しても再発生を繰り返してしまいます。
無駄な費用をかけないためにも、家を傷めてしまわないためにも、しっかりと駆除をしてくれる業者を選びたいものです。
最後に、大量の羽アリが発生したときに、しっかりと駆除してくれる業者の選び方と注意点をお伝えします。
シロアリの羽アリを駆除する技術がある業者を選びましょう。
シロアリの羽アリは、家に侵入しているシロアリを完全に駆除しなければ、羽アリの発生を繰り返してしまいます。
したがって、羽アリの発生を止めるには、シロアリ駆除の技術がある業者を選ぶことが大前提となります。
シロアリ駆除の技術がある業者かの判断材料として以下のようなものがあります。
専門性や工事実績で技術の有無を判断する
シロアリ駆除の技術があるのかについて、普通の方は判断が難しいはずです。
そこで、分かりにくいシロアリ駆除では、工事業者の業歴や実績で業者を選ぶ方法があります。
例えば、シロアリ防除工事を大手ハウスメーカーと契約している業者の中には、
シロアリ防除を専門にして年間数万棟以上の施工を行っている業者もいます。
地場の工務店や建築業者との取引を主とした小規模のシロアリ業者もいます。
当然、施工技術の信用がなければ業者間の取引は継続できません。
このように、シロアリ業者の業歴や取引の実績を判断材料とする方法があります。
床下以外の施工もしっかりしているかを確認しましょう
シロアリは床下以外からも建物に侵入をしてきますが、床下しか施工をしない業者も多いようです。
特に玄関や勝手口など床下以外の施工をしっかりしている業者を選びましょう。
不安な時は、数社にシロアリ調査見積もりを依頼して内容を比べることです。
シロアリの侵入経路はどこからなのか、いくつあるのか、などシロアリ調査の結果、
どのように対策をすれば良いのかという工事の内容を比べてみるのも一つの方法です。
シロアリ保険がある業者かで判断する
シロアリ業者には「シロアリ保険」という特有の工事損害保険があり、工事業者が保険契約をするためには保険会社の審査があります。
保険契約をしているからといって技術があると簡単には言えるものではありませんが、
施工に問題があり再発事故が多い業者は保険契約を打ち切られますし、近年は新規の保険契約も難しくなっています。
一般に、羽アリの大量発生現場のように既にシロアリ被害がある場合は、工事保証にシロアリ保険の付保はされません。
しかし、一般の方が駆除業者を選ぶ際に、専門性やの技術力を判断する材料の1つにもなります。
羽アリを駆除する業者選びで注意すること
羽アリが大量に発生して業者に駆除を依頼したけども、後で後悔される方もいらっしゃいます。
羽アリを駆除してくれる業者選びの注意点をいくつかお伝えします。
工事保証について
シロアリの羽アリ駆除は工事に、もしもシロアリ(羽アリ)が再発生した場合に無料で駆除を行う保証をするのが一般的です。
シロアリ・羽アリ駆除をやっている業者も様々です。
安くやるけども保証はしないというのはお勧めできません。
保証付きの業者を選びましょう。
また、本当に保証をしてくれる業者なのかにも気を付けましょう。
※施工後に雨漏りなど家屋管理の不手際が原因でシロアリが再発生した場合は保証の対象外となります。
というのは、5年保証であったのに、駆除の後、羽アリが発生しても確認にすら来ないで保証の対象外という業者もいるからです。
例えば、とある方から相談を受けた業者の保証では
イエシロアリという天井まで被害が及ぶ羽アリの駆除なのにも関わらず、
保証の対象を1階部分だけとして、端から保証をする気がない業者もいました。
参考:仲介サイトの相談事例
保証の期間は、薬剤散布処理の場合であれば、シロアリ防除薬剤の効力と、もしもシロアリが完全に駆除できてなく、
コロニーが再生して羽アリとなって再発に気付く期間を考えると、5年間の保証をしてくれる業者をお勧めします。
ネットの口コミは要注意!
自分で良い口コミを投稿するだけでなく、口コミの投稿を外部の業者に委託していることもあります。
業者を比較するランキングサイトはもとより、知恵袋や個人のブログなども含めて、ネットの良い口コミは参考にできません。