インターネットでシロアリ駆除業者を探すと、沢山の業者のホームページ、情報サイト、バナーを見ます。

共通しているのは、どこの業者も自社の良い点をPRをしているところです。あえて自社の悪い点をPRする業者はいません。どの業者もサイトに訪問した人からの問い合わせが来るように他社よりもお得なイメージが伝わるように必死になっています。

会社を経営されているような方やシロアリ駆除に詳しい方は、矛盾や不適切な点があれば気付かれると思いますが、普通の人はなかなか気付かれないのではないかと思います。

そこで、この記事では、

  • シロアリ駆除広告のウソの見分け方
  • をご説明します。

    1 インターネットの情報サイトについて

    現在、シロアリ駆除業界は様々な業者が参入しています。

    シロアリを専門とする業者だけではなく、WEB集客を専門とする業者、多角化により参入してきた業者など様々です。
    業者探しでは、自分を大きく見せようとする業者には注意しなければいけません。

    この記事をご覧になられた皆さんがシロアリ駆除の広告について理解をし、良い業者選びの役に立てれば幸いです。

    2 ホームページの口説き文句を考えましょう

    2-1 「シロアリ対策協会の指定工法を徹底??」について

    シロアリ対策協会の指定工法」というPR広告をよく目にします。現在、これはWEB集客業者にとって、とても都合のよいマジックワードになっているようです。シロアリ駆除に馴染みのない方が、「(公社)日本しろあり対策協会の指定工法」っていうのを見ると、なんだか安心感が生まれてしまうと思います。しかも、「全国統一のサービス」「施工品質の地域格差を解消」というなんだかよくわからないけどよさそうなPR広告を見ると、工事の方法が同じなんだろうな!なんか凄そう!と勘違いして、さらに安心してしまいます。

    まずは、この無責任な広告について・・

    結論から言うと、「指定工法」というのは存在しません。

    シロアリ駆除も予防工事も根拠となる豊富な知識と様々な被害現場の経験が必要です。資格を持っているから工事が安心というわけではありませんが、シロアリに関する仕事をするにあたって最低限の知識を有する目安となる「しろあり防除施工士」という資格があります。

    しかし、しろあり防除施工士の資格を持っていないけども工事をやっている業者は多くいて、安心できる要素が欲しいため、「シロアリ対策協会の指定工法」という謳い文句を使います。儲け主義のWEB集客業者は、シロアリ工事を行うに当たって最低限の資格がなくても、紹介手数料を多く納めてくれればOKなので、「シロアリ対策協会の指定工法」という都合の良いキーワードを使って消費者を安心させ、資格すらない業者も勧んで紹介しています。

    しろあり対策協会には、シロアリ防除工事の基本的な考え方や安全性と環境汚染について書かれている「防除施工標準仕様書」というのがありますが、工事内容は統一できないので「指定工法」というのは存在しません。

    何故ならば、建物はそれぞれ造りも状況も違うからです。

    新しい家もあれば古い家もあります。土間の多い家、床下に井戸のある家、集合住宅、イエシロアリとヤマトシロアリの2種類の被害がある家、様々です。

    ところが、「当社は日本しろあり対策協会が指定するしろあり防除施工標準仕様書を遵守した施工方法を採用」「指定工法の統一」という無責任な広告を良く目にします。実態を把握する努力をしないWEB集客業者は、悪徳業者を世の中に出す原因にもなっています。

    2-2 施工後5年間の保証

    業者に丸投げの紹介業者が、あたかも自社が保証をすると勘違いをするような広告があります。「保証はどこがするのか?」を確認することが必要です。また、紹介された加盟店が倒産して保証が受けれない場合に紹介元はどう対応してくれるのかも確認すると良いでしょう。

    2-3 優良業者のみを紹介?

    実態が分からないのに業者を紹介しているWEB集客業者もいます。紹介をされた業者の何が優良なのかを聞いてみると良いでしょう。

    2-4 「経済産業省・国土交通省の許可?」

    協同組合の設立時には各種機関へ書類申請して許可を得る必要があります。あたかも国からの許可を得てシロアリ駆除を行っているかの勘違いをするような広告がありますが、シロアリ駆除に国の許認可はありません

    2-5 全国〇〇〇拠点?

    全国に数百拠点もある広告をみると大手のようで安心しますが、WEB集客業者は、紹介先の事業所を拠点数に含めて会社を大きく見せることがあります。

    2-6 施工実績〇〇万件?

    紹介業者が自社が工事をしているかのように錯覚させる広告がありますので注意しましょう。

    2-7 業者ランキング1位?

    自作自演の広告が多いです。注意しましょう。代行業者に委託して口コミを書き込んでもらったり、業者ランキングサイトなどを制作して評判を上げる手法が流行しています。ネット上にある業者にとって良い口コミ情報は当てにしないことです。

    3 まとめ

    どの業者もサイトに訪問した人からの問い合わせが来るように必死になっています。

    特に、ランキングサイトで1位になっているような業者は、代行業者に依頼をして自作自演を行っている可能性があります。

    このような行為が当たり前な世の中を作らない為にも、消費者を騙してお金を得ようとする考え方を持った業者への依頼は考えるべきではないかと思います。

    見た目は良いが中身のない広告を行う業者には注意しましょう。