シロアリ駆除費用について調べていると、
インターネットでよく見る料金比較サイト
「A社に記載されているサービスが一番充実しているのに、A社が一番安い・・」
それは、A社の宣伝代行業者(アフィリエイト)の情報サイトかもしれません。
例えば、
業者名 | 駆除費用単価 | 料金内サービス |
---|---|---|
A社 | ◎ 1,200円(平米) | ◎ ・無料調査 |
B社 | △ 8,500円(坪) | 〇 ・無料調査 |
C社 | 〇 4,800円~(坪) | 〇 ・無料調査 |
《人気のシロアリ駆除業者を比較してみました。
このように比較して見ると、料金とサービス内容が明確なA社はかなり優秀な業者と言えますね。》
↑
このようなシロアリ駆除業者を比較している業者は第三者を装ったA社の宣伝代行業者の可能性があり、A社に有利な表記を行い見積もりの依頼に誘導します。
これらのホームページを介してA社に見積もりを依頼するとホームページの主に報酬が発生するシステムになっています。
インターネットには様々な情報がありますが、すべての情報を鵜呑みにすると業者選びに失敗してしまいます。
また、「数社見積もりをとったけど、何故、こんなに業者によって料金に差があるのだろう?」
あなたの料金の疑問について
ある激安広告のホームページでは
「WEB集客に特化して営業マンがいないから安い」
「高い稼働率で経費を削減しているから安い」
「全国でまとめて仕事を紹介しているから安い」
と説明しています。
また、数社の見積もりをとってみると料金が高い業者の担当者に違いを聞くと、
「当社が使用する薬剤は特許を取得してまして・・」
「当社の工事には保険が1000万円つきます」
このような業者都合の営業トークを鵜呑みにしていませんか?
相場よりも安い料金をウリにして集客をする業者は、お客様に納得してもらえるために他社よりも安い理由を
他社よりも高い料金の業者は、納得してもらう為の理由を説明しますが、
果たしてそれは本当の理由でしょうか?
このページでは、
・シロアリ駆除費用の基本知識
・業者別の料金相場と注意点
・シロアリ駆除費用のウソ・ホント
についてお伝えします。
シロアリ駆除費用の知識
シロアリ駆除の見積もりを作る時には、担当者は、
シロアリ被害の有無、建物に侵入しているシロアリの種類やシロアリ被害の程度、用いる工法や工期によって見積もり金額を検討します。
一般にシロアリ駆除は工事後の保証を行いますので、アフター経費分を見積もり金額に入れておく必要があります。
特に、建物の構造上再発の可能性が高いなどの場合は、アフター経費分を通常よりも高く見積もっておかなければいけません。
赤字工事ばかりであれば、いずれ業者は倒産してしまうため、5年間を見据えて適正に見積もりを行う必要があるのです。
シロアリ防除工事では、アフター費用は工事代金に含まれており、実質的には工事を依頼した時の前払いとなります。施工業者が本当にアフター保証をしていける料金設定なのかに注意しましょう。
さて、一般財団法人経済調査会ではヤマトシロアリを対象とした防除施工の平均的な費用は、10,725円/坪(1㎡あたりだと3,250円)と発表していますが、
シロアリ駆除費用は、前述のの現場ごとに検討する費用要素の他に、「地域的要因」、「事業規模」や「業態」によって平均的な坪単価が違います。
地域的要因
大都市圏と地方とでは、土地の価額が全く異なることもあり、平均的な家の広さが違います。
例えば、ある地方では、1階面積が20坪~25坪が多く、さらに郊外になると40坪以上の家も多くみられます。
東京・横浜など関東の首都圏や関西の一部の地域では、
人口が密集しており土地の価額が高いため、1階面積が10坪程度の家も多くみられます。
しかし、都会でも田舎でも、シロアリ業者にとっては人件費などの経費要素は変わりません。
つまり、都会では平均的な施工面積が狭いため、料金単価を上げる必要があり、
地方では、平均的な施工面積が広い分、料金単価を下げることも可能ということです。
また、シロアリ駆除はシロアリの種類によって平均的な駆除費用が違います。
ヤマトシロアリのみが生息している地域とヤマトシロアリとイエシロアリの両方が生息している地域では、シロアリの種類による駆除費用の違いの他、シロアリ業者の繁忙期の期間が異なるため、年間を通して採算がとれる料金設定も異なります。
地域によって料金相場が違い、また、地域によって料金設定を変える必要がある理由はこの為です。
その他にもシロアリ工事の料金を決める主な要因として、「事業規模」や「業態」があります。
事業規模
一般に会社の規模が小さい会社よりも大きな会社の方が運営に必要な費用が増すため、料金設定を高めにする必要があります。
例えば、自宅兼事務所で一人で事業を行っている個人事業者であれば、現場作業員の人件費が主な経費となります。
会社の規模が大きくなるほど、現場の作業員の人件費だけでなく、社屋や事務員、役員、管理者など間接的な費用も増えます。
業態
シロアリ業者にも様々な業態があり、費用相場に影響しています。
大手ハウスメーカーや地元の工務店からの仕事を主としている地場の中規模業者、上場企業、
近年は、インターネット上で広告だけを行う取次業者に加盟する施工業者もいます。
シロアリ駆除を行う業者の業態によって料金相場は違いますが、
安く工事をやってもらったけども、
「悪質業者に依頼をすることになった」
「シロアリが発生して家が傷んでしまった」
「保証をしてくれなかった」では、後悔することになってしまいます。
シロアリ駆除業者を選ぶには、料金だけを重視するのでなく「信用」とのバランスが大切です。
参考記事:シロアリ業者の選び方の注意点とアドバイス
シロアリ業者にはどのような業態があり、それぞれの費用相場はどれくらいでしょうか。
シロアリ駆除業者の業態別の費用相場
それでは、次は、5つの業態別にシロアリ駆除費用の相場と特徴を紹介します。
大手ハウスメーカー指定業者
長年その地域に根付いて事業を行っているシロアリ業者です。
会社の大きさは中規模のシロアリ業者が多いです。
依頼するハウスメーカーによって料金帯は変わりますが、
2,200円~3,000円/㎡(坪7000円~10000円)の料金帯になります。
大手ハウスメーカー系のシロアリ業者に依頼をするメリットは、
「業者の信用」と「施工品質」を伴った業者選びの手間が省けるということでしょう。
大手ハウスメーカーの指定施工店の中には年間の施工件数が数万件以上の業者もいます。
年間数百件の施工業者よりも年間一万件の施工業者の方が様々なシロアリ被害事例から対策を行うことができます。
業者選びにおいて、シロアリ駆除は工事の妥当性がわかりにくい問題がありますが、
長年に渡って大手ハウスビルダーと付き合いのあるシロアリ業者であれば、
悪質な業者に騙されないための「業者の信用」と本当にシロアリから家を護ってくれるという「技術面」の両面を判断するための
信頼できる業者選びの手間(コスト)が省けます。
ハウスメーカー系のシロアリ業者は
シロアリ損害保険に加入していることが一般的で、
保証内容は、再施工保証に加えて、施工後に進行した被害箇所をシロアリ損害保険で修復するシロアリ保険が付保されます。
保証金額の上限は500万円が多いようです。
但し、過去にシロアリ被害に遭った建物については、シロアリ保険が付保されないことがほとんどです。
上場企業・JA(農協)系
3,000円/㎡前後(坪1万円)の料金帯です。
上場企業は、事業にかかる運営コストが高い分、規模の小さい事業者よりも料金を高く設定する必要があります。
JA系は施工業者の農協に対する紹介手数料も含まれます。
保証は、シロアリ損害保険付き保証が一般的です。
ホームセンター系
1,900円~3,000円/㎡の料金帯です。
ホームセンターや下請け業者と直接契約をするのではなく、ホームセンターが提携をしている大手メーカーと契約をすることが一般的です。
したがって保証は契約先の大手メーカーが行うため、
万が一、施工を行った下請け業者が廃業したとしても、契約先のメーカーが倒産しない限りは保証は履行されるシステムです。
小規模~中規模事業者が下請けとなって、工事を行います。
大手メーカーになるとどの下請け業者も共通の薬剤が指定されていますが、
細かな施工内容については、下請け業者によって、当然に違いはあります。
保証は、シロアリ損害保険付き保証が一般的です。
零細・個人事業者
1200円/㎡~1900円/㎡(坪4000円~6500円)の料金帯です。
事業の規模が小さい分、料金を低めに設定できます。
新しい業者ほど顧客獲得のために安く料金設定を行う傾向があります。
事業者によって施工レベルの差が著しく、
経験の少ない事業者から個人レベルであっても大手にはないこだわりのある事業者もいます。
メリットもデメリットもありますが、開業したばかりであれば業者の営業不振による倒産、
小規模であるほど代表者の病気や事故による廃業リスクは高くなってしまうでしょう。
保証は、シロアリ損害保険に加入していない業者もあり、業者によって変わります。
情報サイト系
インターネットでシロアリ業者を探していると、工事業者だけでなく、広告業者によるシロアリ駆除の情報サイトも多くみられます。
この手の形態は、上記の業態よりも安い料金帯で広告が行われていることが多いです。
インターネット情報サイト系には
運営者は地元の業者に取り次ぐだけの「仲介型」と運営会社が契約者となって地元の業者が工事を行う「請負型」の2タイプあります。
仲介型
実際に施工を提供する側でないインターネットの取次業者は、
より多くの取次を行ってシロアリ業者から紹介手数料を多くもらうために
施工業者の運営が成り立つかは別として激安広告で集客を行います。
その為、実際に工事を行う業者は、零細・個人事業者になります。
坪4000円前後(1,200円/㎡)の料金帯が多くみられます。
大手企業による業者紹介サイトもありますが、
業者紹介サイトはあくまでも受付(取次)だけで、紹介された地元の業者が契約先となり、工事や保証を含めて全ての責任を負います。
契約先の施工業者は、料金帯が安いうえに、3~4割の紹介手数料を紹介業者に支払う必要があるため、
個人事業主など小規模の業者でなければ経営が難しくなります。
参考:当サイトに実際にあった仲介サイトでシロアリ駆除を失敗した相談
ほとんどの業者紹介サイトでは、加盟店について「優良業者」と謳っていますが、
業者紹介サイトを運営する仲介業者は、シロアリ駆除の知識がなく、紹介後に施主が施工業者とのトラブルがあっても責任を負う必要がありません。
業者紹介サイトの実態としては、加盟店の審査が甘く(審査はない?)、手数料を多く収めてくれる加盟店に対しての評価が高くなってしまう問題があります。
もちろん中には良い業者もいるはずですが、
業者紹介サイトでは元々は訪問販売系の業者も加盟をして顧客を紹介してもらっています。
(営業力があって契約単価の高い訪問販売系の業者は手数料を多く収めてくれるので仲介業者にとっては優良業者となる)
一般に、業者紹介サイトでは、初回契約の以後も発生する工事に対しても、施工業者からの紹介手数料が発生するシステムになっています。
施工業者は、シロアリ工事だけでは採算が合わないと、追加の施工で利益を補填せざるおえなくなります。
また、初めから、追加工事を目的で顧客紹介をしてもらっている施工業者もみられます。
このように、業者紹介サイトでは、より多くの手数料を収めてくれる営業力のある業者や仲介業者に支払う手数料率の高い業者が「優良業者」として優先して紹介されるシステムとなっています。
また、激安料金の仲介サイトに加盟する業者は、工務店など他の取引経路がないことが多く、
WEBサイトを運営する会社の事業撤退や方針の変化によって顧客紹介がなくなると
過去に施工を行った顧客への営業へシフトした消費者トラブルを招くことが懸念されます。
請負型
坪4000円~(1,200円~/㎡)の料金帯が多くみられます。
情報サイトの運営会社が契約者となって保証を行いますが、
運営会社の社員が見積もりに来るのではなく、提携先の地元の施工業者が見積もりに来て工事を行います。
請負型は、情報サイトの運営会社が契約者となって工事責任を負いますので、
仲介型と比べて、施工を行う委託業者の審査は厳しくなるはずです。
但し、実際の施工は零細・個人事業者ですので、必然的に委託業者によって技術に差があります。
契約者が情報サイトの運営会社ですので、
万が一、施工を行った委託事業者が廃業をしたとしても、
運営会社が他の提携事業者にアフターや再施工に対する委託料を支払って依頼をすることで保証されることができます。
ただし、契約先である運営会社が倒産をしてしまえば、保証書の価値がありません。
再発時の再施工保証もシロアリ損害保険も、保証をしてくれている会社ありきだからです。
この形態は、ホームセンター型のシステムと似ていますが、
ホームセンター型の場合は、契約先の運営会社が大手の老舗薬品メーカーであったりと契約者(保証人)の信用度が高い傾向があるのに対して、
インターネット情報サイトで集客を行っている請負型では運営者の経営の不透明さが懸念される点といえます。
シロアリ駆除費用の見積もり例
シロアリ駆除費用の見積もりは、
施工単価×施工面積が一般的です。
例えば、シロアリ予防工事や一般的なヤマトシロアリ駆除であれば
2階部分への施工は必要ありませんので、
「施工単価×1階面積」になります。
ただし、シロアリ駆除業者によっては見積もりの出し方や
施工の内容が違うため、施工(坪・㎡)単価がが安くても、付帯工事によって総額が高くなることがあります。
A社 見積 | 平米 | 単価 | 金額 |
ヤマトシロアリ駆除 | 20坪 | 5,000円 | 100,000円 |
浴室処理 | 一式 | 28,000円 | |
玄関処理 | 一式 | 22,000円 | |
勝手口処理 | 一式 | 7,000円 | |
ハツリ | 2か所 | 10,000円 | |
合計 | 167,000円 |
B社 見積 | 坪数 | 単価 | 金額 |
ヤマトシロアリ駆除 | 20坪 | 7,000円 | 140,000円 |
例えば、上記の見積もりでは、
A社の方が一坪辺りの表示単価は、B社よりも2000円/坪も安いのですが、
総額では、B社よりも27000円も高くなっています。
シロアリ業者によって見積もりの出し方は違い、
このように、表示される坪単価は安くても付帯費用が必要となり結果的に金額が高くなることがあります。
つまり、シロアリ駆除費用は表示されている坪単価ではなく、
総額でどれくらい料金がかかるのかを考える必要があります。
ただし、繰り返しとなりますが、
シロアリ駆除は料金の安さだけで業者を選んではいけません。
例えば、上記の見積もりの例ではB社の方が安く工事ができますが、B社の工事には玄関処理や浴室処理、ハツリ作業が含まれているのかがこの見積もりでは分かりません。
シロアリから完全に家を護るためにはシロアリの侵入が多い土間に対する処理は重要です。
専門業者であれば、必ず土間への処理は行いますが、シロアリ工事を行っている業者の中には、床下への薬剤散布だけで土間での処理を行わない業者もいるようです。
B社のように工事一式の費用が坪単価に含まれている場合はどのような工事内容なのかを確認しておきましょう。
また、シロアリ駆除は、一般に、施工後に施工した業者が5年保証を行いますが、
中には、業者と連絡がとれなくなったり、保証をしてくれなかったりといったトラブルもあります。
最近では、安い料金広告で惹きつけて、
必要のない付帯工事や追加販売によって利益を上げようとする業者もいます。
料金だけではなく、施工の内容や本当に保証をしてくれる業者なのか、長く付き合っていける業者なのかといったことにも注意し、
業者選びは多面的な視点を持って判断をしましょう。
シロアリ駆除費用のカラクリ-営業マンのウソ・ホント
シロアリ駆除の費用の疑問について
ネットや営業担当者の言っていることは本当でしょうか。
よくある疑問についていくつかの例を紹介します。
安さの理由は本当?
料金が他社よりも安すぎると、怪しくなり、
「何故安いの?」と思うはずです。
薬剤が薄いのじゃないか・・
後から色々と売られるんじゃないか・・
不安を解消するためにいろいろと調べたり見積もりにきた担当者に聞いてみると思います。
業者の言っている安さの理由は本当でしょうか。
WEB集客で営業人件費をカットしているから安いは本当?
ある激安料金広告を行っている大手取次業者のホームページでは安さの理由について
、
「WEB集客に特化して営業マンがいないから安い」
とされています。
鋭い方はすぐに気づくと思いますが、
集客のための営業人件費とは、シロアリ業者の業態が訪問販売と前提とされています。
多くのシロアリ業者は、既存の取引先や自社の広告を見た顧客からの見積もりの依頼を受けますが、
訪問販売によって集客を行う業者は、見積もりの依頼をもらうために営業マンを雇う必要があります。
シロアリ駆除の見積もりには現地調査が必要ですので、
見積もりの際に発生する営業人件費や経費はどのような業態でもかかる要素なのです。
また仲介業者の広告で
「高い稼働率で経費を削減しているから安い」という理由もみられますが、
実際に施工を行うのは、地元の業者ですので、施工業者によって事情は様々、取ってつけたような理由であることがわかると思います。
シロアリ駆除の保証について
シロアリ駆除の保証はシロアリ駆除費用に影響をする大きな要素です。
シロアリ駆除には、
「再施工保証」「シロアリ保険付き保証」の2種類の保証があり、
一般に、保証内容はシロアリ駆除費用にも影響をしています。
ただし、シロアリ駆除の保証については誤った理解をしている方も多くいますので、
ここでは保証について詳しく説明します。
正しい知識を持ってシロアリ業者選びを判断しましょう。
工事保証とシロアリ保険の違いと注意点
一般にシロアリ防除施工は5年保証を行います。
施工後の保証期間の間にシロアリが発生した場合に無料で駆除を行う「工事保証」が基本となり、
シロアリ損害保険に加入している施工業者は、施工後に生じたシロアリ被害を修復する一定額までの費用をシロアリ工事業者が契約している保険会社の保険で行う補償を「工事保証に付保」しています。
いずれも施工業者ありきであることに注意しましょう。
シロアリ保険は工事保険
「うちは工事を行った物件にシロアリ保険をかけているから、もし、当社が倒産するようなことがあっても保険会社が補償してくれるから安心ですよ」
という話をする営業マンもいるようですが、
シロアリ保険は、工事保険ですので、再発事故があった場合は施工業者から保険会社に請求します。保険契約者ではない施主からは保険会社に請求することはできません。
すなわち、保険契約者である施工業者が倒産してしまえば、基本的に業者の保険で補償されることができません。
本来、シロアリ損害保険は、シロアリ業者が万が一のために自社を護るためにかけておく工事保険の一種なのですが、
「うちは1000万円のシロアリ保険だから安心ですよ」「シロアリ保険をかけときませんか?」という営業トークもよくあり、
シロアリ防除工事を保険と錯覚してしまっている方も多くいます。
シロアリ保険には細かな規定もあり保険対象となるかは保険会社の判断となります。
その為、蟻害のある建物については、保険を付保するとトラブルの原因となるため、再施工保証のみとしている施工業者がほとんどです。
保険は、施工後に生じた蟻害部分だけが対象となり、壁の中などを含めて以前の被害箇所であるかの判断が不可能だからです。
また、保険は建物の価値に対して算出されますので、築年数が古い建物であれば、そもそも1000万円もの保険の必要性は低いでしょう。
シロアリ保険をPRした広告や営業トークはよくみられますが、
シロアリ業者は高額保険の再発事故が続くと、保険会社のブラックリストに入り保険契約を打ち切られてしまいます。
シロアリ業者が保険会社に契約を打ち切られると、大口の取引先との契約に支障をきたす恐れがあります。
そうなると施工業者の経営が傾いてしまうかもしれません。
シロアリ業者は施工後も過去に施工を行った顧客の大切な資産(家)を5年間は護っていく使命があります。
保険会社との契約を打ち切られることで、過去に施工を行ったお客様や取引先に迷惑をかけてしまうことになりかねません。
つまり、安易に高額な金額の補償を行うことも考えものなのです。
長く経営を行っている優良業者の多くは保証書の保険の金額はそれほど高くないようです。
これまでの説明でお分かるようにシロアリ工事の保証は、工事会社(契約会社)あってものです。
「保証書」や「シロアリ保険の金額」ではありません。
重要なのは、契約をする施工業者がしっかりとした工事を行ってくれ
本当に5年間保証をしてくれるかということです。
(ちなみに当社は業者紹介を行っていますが、
取次型としては唯一、大手保険会社のシロアリ損害保険や薬剤メーカーのシロアリ保険と契約しており、自社で駆除施工を行う能力を有しています。
保険会社と契約をしている1軒あたりの補償額は1000万円です。
しかし、施工を行わない紹介業者がシロアリ保険を付保することはできません。もしも施工を行わない紹介業者が工事保険をPRするとすれば可笑しなことです。シロアリ保険に限らず、ネット上では工事業者がかけるべき損害保険をPRしている紹介業者もいますので注意しましょう。)
当サイトではシロアリ駆除経験が豊富なスタッフが常駐しています。公正中立な立場でお悩みをお聞きし、羽アリの発生でお困りの方のシロアリ駆除業者選びを無料でサポートしていますので、お気軽にご相談ください。