シロアリ被害とは

柱

見た目はなんともないようですが・・

蟻害写真

突き刺してみると・・あれ?

なんと、柱の中はスカスカです。

なんと、表層だけ残して柱の中はスカスカです。

天井裏に分巣

小屋裏に巣を作ることもあります。

写真のようにシロアリは木材の中を行き来して木の表層だけを残して食害していくため、シロアリ被害は見た目では分かりにくい特徴があります。また、シロアリによる被害を放置しておくと、柱や土台などの木材内部の空洞化が進行します。

シロアリ被害例

蟻害写真シロアリ被害が進行すると木材内部が空洞化するためバールなど尖ったもので突くと刺さります。
蟻害写真シロアリは建物を餌場と認識する為、シロアリ被害を放置しておくと被害は進行し木材をつたり被害の範囲も広がっていきます。
蟻害写真シロアリは、柱や土台の他にも木製の家具や畳、衣類などにも食害します。
ベタ基礎蟻道シロアリはほとんどの場合で地中から建物に侵入してきます。その際に蟻道(ギドウ)と呼ばれる土や糞を盛ったトンネル状の通り道を作ります。
天井裏蟻道シロアリは1つの侵入経路から木材の中を自由に行き来します。イエシロアリは柱をつたって天井裏にまで被害を広げる力があります。
羽アリ群飛シロアリのコロニーが発達して巣別れの時期になると、ニンフ階級のシロアリは羽を生やして飛び立ちます。シロアリ被害がある場合は突然家の中から大量の羽アリが発生することがあります。

シロアリ被害の影響について

シロアリによる住宅被害の主な影響は「資産価値」「耐震性」「修復費用」「近隣関係」の4つが挙げられます

2-1 資産価値の減損

シロアリの食害によって柱や土台、梁など家を支えている木材は空洞化していきます。
また、シロアリの被害が原因で荷重に耐えれなくなった場所は歪み傾きができ、戸の閉まりが悪くなったり、壁にひび割れによる雨漏りや木材の腐れ、美観上にも影響がでます。

2-2 耐震性への影響

地震による家屋倒壊被害の大きな原因のひとつにシロアリや木材の腐朽による影響があると言われています。

2-3 修復にかかる費用

シロアリ被害が著しく進行すると土台や柱、梁などの修復が必要になる場合があります。その際には足場の設置や壁の解体などの費用が必要になることがあります。また木材に限らずに、シロアリ被害の影響から建物が傾き外壁のひび割れや雨水の侵入による木材の腐れなど被害が広囲になり修復にかかる費用が数百万円以上になることがあります。

2-4 近隣や家庭内でのトラブル

大量の羽アリが家の中から発生して近隣の家に飛び立っていくことによって近隣との関係が悪化することがあります。

シロアリ被害の特徴

シロアリ被害は種類によって特徴があります。
ヤマトシロアリの進行は比較的緩やかで一般的に床下での被害範囲に限られます。
その為、早期に対応をすることができれば強度にもさほど影響しなくて済みます。
しかし、イエシロアリはコロニーの規模が大きいため速度も速く天井裏まで加害する力を持っています。侵入経路によっては被害は広範囲にわたり修繕費が高額になる場合があります。イエシロアリの生息地域にお住まいの方は特に注意しなければいけません。

ヤマトシロアリ被害

空中蟻道

空中蟻道H邸
空中蟻道と呼ばれる宙に浮いている蟻道はヤマトシロアリの特徴です。

ヤマトシロアリ被害が進行したケース

S邸調査写真
比較的被害速度が緩やかと言われるヤマトシロアリですが長い間被害を放置しておけば、このような状態になります。
また、風呂など湿度が保たれたヤマトシロアリにとって居心地の良い場所は被害が大きくなる傾向があります。
イエシロアリが生息しない地域でも定期的な対策は必要です。

イエシロアリ被害

蟻道

Y邸蟻道写真1
大群のイエシロアリは太い蟻道を作ることができます。様々な侵入経路を作るので細い蟻道からも侵入してきますが、ヤマトシロアリにはないこのような太い蟻道を作ることができるのもイエシロアリの特徴です。

分巣

天井裏の白蟻の分巣

天井裏の白蟻の分巣


イエシロアリは天井裏など家の中に本巣との中継地点をしてこのような大きな巣を作ることがあります。

天井裏被害

天井裏蟻道
イエシロアリは蟻道を伸ばして天井裏まで被害範囲を拡げることができます。

シロアリ調査について